Gabrielle Chanel

桜アンティキテで出逢えるシャネルコスチュームジュエリーは、ココ・シャネルこと本名ガブリエル・シャネルがパリに戻り、第一回目のコレクションを発表した1954年から1971年までのもの。

この時期のシャネルコレクションには、ジュエリーデザイン制作を金属工芸家のロベール・ゴッサンス氏と共同で行うという、シャネルならではの一貫したポリシーが表現されています。

VINTAGE CHANEL NECKLACE & EAR CLIP

ロベール・ゴッサンスがビザンチン様式、エトラスカン様式、中世、古代エジプトに感銘を受けてシャネルのために作られたネックレス（シャネル社　フランス製　ネックレス49.5cm　1965年　イアリング 3.3cm　1954年〜71年）

1954年以降、シャネルはコスチュームジュエリーの制作に、熟練の金属工芸家のロベール・ゴッサンとの仕事を再開します。シャネルはゴッサンスと共に多くの素晴らしいアイディアを生み出します。シャネルは貴金属かどうかと言った素材の価値にこだわらず、構図やデザインに重点をおきました。

Earrings  ● イアリング

Brooch ● ブローチ

ビジュー（アクセサリー）は富のシンボルではなく、美のオブジェである

Pendant top ● ペンダントトップ

Chain Necklaces ● チェーンネックレス

Necklaces ● ネックレス

Bracelets  ● ブレスレット　バングル

シャネル&ゴッサンス〜異なるスタイルの組み合わせ

Chain Belts  ●  チェーンベルト

シャネルを象徴するチェーンベルト

最後に残るのはスタイルだ

ココ・シャネル

OWNER’S STORY

シャネル　コレクションとの出逢い

私がこのコレクションに出逢ったのは2000年、ニューヨークでのこと。ハリス・シモンズ・ミラー氏の紹介で、作品をゴッサンス氏ご本人から譲り受けたものです。

初めて目にした時、私はその重要性に気づきませんでした。というのは、ヴィンテージのアクセサリーにもかかわらず、新品同様で、今までのパリのオークションに出てきたものとは全く違うものに見えたのです。ヴィンテージとは通常使用感があり、それが味わいになっていました。ところが、このコレクションは全てゴッサンス氏のアーカイブで、製品化される前のプロトタイプだったのです。

Chanel Eagle & Heart Pendant Top

ペンダントトップ　プロトタイプ

La mode n’existe pas seulement dans les robes… La mode est dans l’air, c’est le vent qui l’apporte.  On la presse, on la respire, elle est au ciel et sur le macadam, elle est partout, elle tient aux idées, aux moeurs, aux événements…   Coco Chanel

 

ファッションはドレスだけにあるわけじゃない。それは空気の中にあって、風が届けてくれる。ファッションを圧縮して、呼吸して・・・　ファッションは空にも道にもそこら中にある。見つけるのはアイディア次第で、風習の中にも、ちょっとした機会に見つかる。

ココ・シャネル

2021年６月にパリのガラリア美術館で開催されたシャネル展「GABRIELLE CHANEL. MANIFESTE DE MODE」の紹介ビデオ